放送コード

テレビには放送コードっていうのがあるんです。これはテレビに出ている人が言ってはいけない言葉や見せてはいけない映像のことで、大抵が法律で決まっているわけではなくてテレビ局の協会の自主規制です。なぜ、法律で決まってないのにそんな自主規制をするかというと、世の中にはちょっとした発言を見つけて恐喝してくる人がいるからです。残念ながらテレビ関係者は一般市民なのでやくざは怖くて当たり前なんで、仕方ないとも思います。もちろんテレビとか関係なく日常でも人を傷つける発言はしてはいけないですしね。
この放送コードによって謹慎というかたちで何年間か干された芸人も結構いるんです。ダウンタウン爆笑問題は同期なんです。でもダウンタウンの方がベテランに見えるでしょ?これも爆笑問題が干されていた時期があったからなんです。
落語って寄席という専門の劇場でやるじゃないですか?寄席は今でもかなり満員になるんです。これは寄席には放送コードがないから、ということも理由のひとつみたいです。
あと、おもしろいのではピンクレディーの「S.O.S.」という曲は最初放送禁止だったんです。これは、イントロの部分にモールス信号のS.O.S を意味する音が入っていたためで、船に乗っている人がたまたまラジオで聞いて緊急事態とまちがえるといけないから、という理由です。その部分をカットして発売したんですが、なるほどなと思ってしまいます。
ところでそういう話しになるとまさに伝説といえる逸話があるんです。それは若いころのあの笑福亭鶴瓶師匠の伝説です。鶴瓶師匠はテレビの生放送で肛門を出したことがあるらしいんです。当然謹慎数年ですよね。しかし、その芸のためなら肛門もさらすという芸人魂はすごいと思うんですが、いったいその時はどんな状況だったんでしょうか?お客さんがいたんでしょうけど、肛門で笑うなんて会場を完全につかんでしまっているというかトランス状態ですよ。すげーなー、釣瓶師匠は。