コンクリ詰め殺人有罪の男 監禁、傷害で逮捕

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040704-00000020-san-soci

昭和六十三年に起きた「女子高生コンクリート詰め殺人事件」で逮捕された少年四人のうちの一人が、知り合いの男性を監禁して殴るけるの暴行を加えたとして、警視庁竹の塚署に逮捕監禁致傷の疑いで逮捕されていたことが三日、分かった。
逮捕されたのは埼玉県八潮市、コンピューター会社アルバイト、神作譲容疑者(三三)。調べによると、神作容疑者は五月十九日午前二時ごろ、東京都足立区花畑の路上で、知り合いの男性(二七)に因縁をつけ、顔や足に殴るけるなどの暴行を加えたうえ、金属バットで脅迫。車のトランクに押し込み、約四十分車を走らせた後、埼玉県三郷市内のスナックで「おれの女を知っているだろう。どこへやった」などとして約四時間監禁し、殴るけるの暴行を加え、男性に全治十日のけがを負わせた疑い。容疑を認めており、調べに対し「ちょっとやりすぎた」と話している。
女子高生コンクリート詰め殺人事件では、平成三年の東京高裁控訴審判決で主犯格の少年に懲役二十年などが言い渡され、四人の実刑が確定した。神作容疑者はサブリーダー格として犯行に加わり、懲役五−十年の不定期刑が確定、服役した後、出所していた。

刑務所で罪を償えばまっさらです。日本は法治国家だからまっさらです。でもね、それではわりきれない何かが、ここには確実にありますよね。「ちょっとやりすぎた」っていうことは、もう少し少なければ、それは暴力じゃないとでも思ってるんですかね?神作譲のばか腐れ外道は。
ショーシャンクの空に』という映画があります。スティーブン・キングというアメリカのホラー小説家の『刑務所のリタ・ヘイワース』という小説の映画化で、刑務所からの脱獄を描いた作品です。私は本を読んで泣くことなんて滅多にないのですが、『刑務所のリタ・ヘイワース』を読んだ時は、少し涙が出ました。犯罪者が脱獄というさらに犯罪を犯す小説なのに、怒りや憤りではなく、感動しました。
神作譲と『刑務所のリタ・ヘイワース』の差はなんでしょう?同じ、二度も犯罪を犯した輩です。それは、『刑務所のリタ・ヘイワース』が小説だから、演出が上手で、その上フィクションだから、つまりウソだから、怖さはなくて感動するのかもしれません。スティーブン・キングのホラー小説は、わたしはほとんど読んでいますが、あまりこわくありません。ただ、『シャイニング』という作品だけは別格に怖いです。まあ、書評はともかく、スティーブン・キングは恐怖という心理を知り尽くしたプロです。だから『刑務所のリタ・ヘイワース』から、恐怖を取り除くのは簡単なことだとは思います。
でもやはり、この小説が実話だったとしても、神作譲のような憤りを越えた怒りは生まれないんじゃないかな?
やっぱり。人間にはそれぞれ、誰にでも才能があるんです。スティーブン・キングには小説を書く才能が、神作譲には人を殺したり殴ったり、残酷なことをする才能が。
才能は病気じゃないから絶対に治らないよ。スティーブン・キングは、わざとつまらない小説を書くことはできるけど、すばらしい小説を書く才能は治らないですよ。神作譲の才能だって、治るはずがないんですよ。しかも神作譲の才能は一度発揮された開花した才能だから、そう簡単にウソで止められるものじゃないでしょう?
服役をして、更生をして、立派な人間として生きているひともたくさんいます。でもそういう人は、たまたま、はずみというか、自分の才能とは関係ないところで犯罪を犯してしまった人ではないかと思います。
まあ、いずれにせよ、神作譲は絶対に許されないね。