裸で世界を歩くこと

女性専用車両の普及と反比例して、最近は、ブログが普及したことによって、自分の個人情報を簡単にネット上に公開してしまう女性が増えています。メールアドレスなんかは変更できるからまだしも、女性が本名や顔写真をネット上で公開するというのは危険極まりないです。
これは真っ暗闇に素っ裸で出て行くようなものです。昼間の街なかは誰にだってよく見えるから、裸で出て行く人はいません。しかし、その同じ街なかでも、真っ暗になってしまえば何も見えない。真っ暗の見た目は歌舞伎町もイラクサハラ砂漠も全部同じです。しかし、真っ暗の本質は歌舞伎町とイラクサハラ砂漠ではまったく別物です。そこが危険な繁華街である歌舞伎町や、治安が究極まで悪化しているイラクだと知っていれば、誰も裸で出て行ったりはしません。逆に、サハラ砂漠のような大自然の中なら、完全武装していく人はいません。
しかし、それは見えている場合、そこが危険な場所か安全な場所か見えている、昼間の状態の場合です。そこがどこなのか知らないで、真っ暗な場合、たとえ結果として安全な場所であったとしても、必ず完全武装して行くべきです。
インターネットは危険な場所です。だってあなたのパソコンからテロリストのホームページが見れるでしょう。でもテロリストは捕まらないで殺戮を続けているでしょう。そのあなたのパソコンから小林薫容疑者が使った、少女の携帯にメールを送ることだってできるんです。
ところが、そんな世界に自分の本名や顔写真を公開してしまう、平気で素っ裸で危険な地域を歩き回る人がいます。彼らには見えていないんです。見えているのはmixiYahoo!までで、その先がまったく見えていない。真っ暗闇なんです。しかし、mixiYahoo!といった日本の「安全とされる」サイトは「見えている」から、軽装でインターネットの世界に足を踏み入れてしまう。しかし、足の届くところまでしか入らないで海を知ったと思うのは大間違いですよ。いまだに人間は海のいちばん深いところまで行ったことがありませんが、それでも、足の届く海に入った時点で、自分がまだ全然海の全体を理解していないということをわからなければ、人間はあっというまに海に殺されてしまいます。
最近は、小学校からパソコンの授業があるみたいですが、技術的なことなんか子供はすぐに理解するから、それよりも社会や道徳としてのパソコンを授業に組み込むべきです。
インターネットは自由な世界であることが素晴らしいのに、このままではいつかインターネット自体を規制する法律とかができてしまいますよ。だから、悲しいことだけど、世界は安全な場所ばかりではないということを、みんなに知ってほしいです。