かっこいい曲

ぼくは中学生から高校生のころ本気でディスコのDJになりたかったんですよ。それでそのころはベルファーレとかジュリアナといったディスコからブルーノートみたいなクラブといわれるところに本命が移動し始めていたころでした。ぼくはジャズをアレンジした曲を流すUFOというDJグループが大好きで、青山墓地の下を通るトンネルのそばにそのUFOの人たちがよく現れる音楽を大音響で流しているバーがあって、そこに行っては高校生のくせに酒を飲みながらUFOの人たちに音楽について教えてもらっていました。それがどこで道を踏み外したのか今はお笑いになってしまったのですが、その影響なのかマシュマロボーイズのネタには音楽や歌を使ったものが多いです。
それで今日CDを整理している時にふと「いちばんかっこいい曲は何なのか?」という疑問が沸いてきてしまいました。お笑いや音楽は人それぞれの好みがあるので正解はないのですが、今までオリコンとかのヒットチャートで1位になった曲の中だと、nokkoという人の「人魚」という曲がぼくの中ではかなり上位に入ると思います。この曲は1994年に発売された曲ですが、作詞のnokkoはもちろん、作曲の筒美京平、編曲のテイ・トウワ清水信之という3人がポップスの中で綺麗な曲を作るということにおいては当時では最高の3人だと思います。筒美京平は有名な曲をたくさん作っている名人ですし、この時期のテイ・トウワは底なしに綺麗な曲を作りまくっています。また、清水信之という人はあまり知られていないのですが、妻の平松愛理の曲の編曲をしています。これがまた仕事が細かいというかマニアックで「もう笑うしかない」という曲のタイプライターや留守番電話の音や「マイセレナーデ」という曲の花火の音は、別に音楽を作ったこともないぼくでも「こりゃすごい」と思いました。
というわけで1曲に絞るのは無理なのですが、ぼくが勝手に思う「かっこいい曲」のひとつはnokkoの「人魚」です。