神様

今日は台風に吹き飛ばされて、ヒノキ風呂を改造して風船を取り付けたファンタジー号(パイロット・風船おじさん)とニアミスをした、ましゅまろちゃんです。
今日はうちのマシュマロボーイズがライブに出演させてもらったのですが、こんな台風の中、見に来てくださったお客さまには大変感謝しております。お客さまは神様ですよ。
「お客さまは神様です」という言葉は歌手の故・三波春夫さんが言った言葉ですが、この言葉は「商業主義的」過ぎると批判もあびたらしいです。でもね、やっぱりお客さまは芸人にとって神様ですよ。芸人はお客さまに教えてもらわないで誰に教わるのかということです。それは当然、師匠や仲間の芸人やスタッフにも教わることはたくさんあります。でも師匠や芸人は仲間であると同時に敵なのですから、自分の芸の真髄は絶対に誰にも教えたりしません。教えるような真髄は大した真髄ではないです。スタッフが教えてくれることは芸人の金銭的な価値が上がるためのアドバイスであって、芸の真髄を極めるための教えではありません。スタッフはショービジネスのビジネスの部分の担当者なんだから当然です。だから芸人はお客さまに教わるしかないんです。自分に教えてくれるひとはとても大切な人だという気持ちが強かったから、三波春夫さんは「お客さまは神様です」という表現をしたんだと思いますよ。
芸人は自分の芸を向上させるために、他人の芸をとても厳しい目で見る習性があります。実際そこから学ぶことはたくさんありますし、そうするべきだと思います。ただ、他人に厳しくしていると、つい、自分に厳しくすることを忘れてしまいがちになるんです。他人の芸の悪いところは正確に指摘できるのに、自分の芸の悪い点には気づかないなんてのは馬鹿丸出しです。しかし、お笑いで言えば、お客さまの笑いの量や質、アンケートや手紙に書いてくださったアドバイスなどを真摯に受け止めるようにしていれば、自分に対しても厳しくなれるんです。やはりどう考えても「お客さまは神様」なんです。
だから「商業主義的」と批判したのがお客さまならいいんです。芸人はその言葉から「商業主義的」と捉えられることもあるということを、お客さまから教われるからです。ただ、もし、批判をしたのが芸人だったらもうそいつはダメ芸人ですね。他の芸人に対して厳しいのに、お客さまが神様であることが理解できないんですから。芸人を辞めて野党専門の政治家にでもなった方がいいです。
マシュマロボーイズに関して言えばまだまだですね。もちろん三波春夫さんは日本を代表する芸人の頂点ですから、比べること自体恥というか自分に対して甘すぎる感じです。でも少しでもそういうところに近づけるように精進しなさいと後で説教しておきます。
私は芸人でもスタッフでもお客さまでもない、ただ、ましゅまろちゃんである存在なので、厳しいとかじゃなくて、甘いものが好きです。なかでもメロンパンがいちばん好きですよ。