ブログのルールをたくさん作ると、ブロガーを萎縮させて三日坊主を増やす効果がある

http://medama.cocolog-nifty.com/me/2004/02/post_36.html
ウェブログについて書かれた文章なのですが、実に奥が深いです。

自己批判に負けるな」ということだ。発表する文章を書くのがいやになるのは、たいていは「こんなの書いて笑われるのでは」「くだらないな」といった自分の文章への自己批判が強すぎるときだ。創作意欲と批判心が常に戦い、意欲が負けてしまうとその先は書けなくなる。
開き直ってしまうのが一番いいのだ。俺は俺、あたしはあたし、なのだから。

これはあらゆるジャンルについて言えることですね。とても感銘を受けました。
お笑いでは、冷静に見ればあまり面白くないネタでも、あまりに自信満々でやられると、つい笑ってしまうということがたくさんあります。自信があるから演じていて楽しい。楽しく演じているのを見ているからお客さんも心があたたかくなって、楽しくなって笑うんです。
お笑いにも藤本義一みたいな評論家がいて、つっこむ前に一呼吸ないとか、そのキャラクターを演じるならまばたきはしちゃいけないとか、それはあるあるネタの羅列だなとか、専門知識をフル活用して、演芸の世界のレベルアップに努めています。専門家の意見はそれは当然正しいし、含蓄があります。でも、そういう評論家(的な人)はあくまで評論をする人で、芸を見て笑ってれるお客さんではありません。芸人が心血を注いで楽しんでいただくのは、お客さんです。評論家(的な人)の意見は芸人にとって、大切な財産になるに違いないのですが、その人たちに認めてもらおうとしてネタを作って演じたら、それは本末転倒になってしまいます。
お客さんに楽しんでもらえるために、そのために自分が楽しくネタをやる。自信を持つというのはかなり難しいことですが、芸人は楽しくできる自信は持たないといけないと思います。評論家(的な人)にすごいって言われる自信なんて、あまりいらないように思います。開き直るというのがいちばん大変なことですが、たしかにそこから楽しいことが生まれてくるような気もしますね。