首席卒業生の「漫画」、芸大が初めて買い上げ

http://www.yomiuri.co.jp/culture/news/20040325i405.htm

東京芸術大学をきょう25日卒業した学生が描いた漫画を核とした卒業制作作品が、同大美術館に買い上げられた。
同大には東京美術学校時代から各学科の首席作品を買い上げる制度があり、横山大観の「村童観猿翁(そんどうかんえんおう)」をはじめとする一大コレクションを誇るが、漫画の買い上げは担当者も「記憶にない」という。作品「奇的(きてき)」は単行本化され、4月に青林工芸舎から発売される
先端芸術表現科4年の大久保亜夜子さん(23)。アーティストで同大助教授の日比野克彦氏らに師事し、現代アートやパフォーマンスを学んできた。漫画は表現手法のひとつとして取り組んできた。
「奇的」は昨年5月から8か月間、芸大生としての日常を日記風に漫画化した。教育実習や突然発病した神経痛の闘病体験、着のみ着のままの中南米旅行などを通して、青春の不安や悩みを抱える女性が成長していく様子が描かれている。

漫画も文化として発展し、ついにアートの中心的なところで認められるまでにいたりました。宮崎駿監督が「アニメはディズニーだけじゃない」ということを世界に認めさせたのと同じくらい、大久保亜夜子さんの「奇的」は偉大な功績ではないのかという気がします。
しかし「漫画はアートだ」と言うのは間違いです。正しくは「漫画の中にもアート作品もある」ということです。岩谷テンホーの漫画は、どう見積もってもアートじゃないですからね。いや、あそこまで行くと反対にアートなのかな?