チョップ寄席

中野ZEROで行われた「チョップ寄席」を見てまいりました。
お前何様だっていう感じなのですが、素直な感想として、大喜利やエンディングの進行が和みすぎなところをのぞけば、本当に完璧なライブのような気がします。和みすぎなのは、明らかに意図的なのですが、なんか惜しい気がします。
まあ、お笑いに対して、そういうステロタイプな見かたしかできないぼくが相当重症なわけで、もっと様々な角度から物事は見ないといけないと思います。
新人の画家がりんごをデッサンするのは、りんごを見るちからを養うためです。りんごは前から見たのと下から見たのではまったく違う形をしています。しかもすばらしくきれいな形のりんごでも中身が腐っていることもあれば、汚いりんごでも食べたらすごくおいしいこともあります。それを見るちから、そういうものをぼくも身に付けたいです。
ネタでは、個人的な趣味なのですが、大和衛さんと古川ちえみさんとMEGWINさんがすばらしかったです。ぼくはいちばん後ろの席で見ていたのですが、MEGWINさんが客席の真ん中の階段を、真正面を見すえたまま降りていくさまはかっこよすぎでした。仏教には輪廻転生という概念がありますが、やっぱり世の中は「円グラフ的」にできているんじゃないかと思います。MEGWINさんが階段を降りていく姿はかっこよすぎるから、だから一周まわって面白い。
そんなこんなを思ったライブでした。