萌えだから

これは想像で何の根拠もないのですが、多分インターネットを利用している人たちの性質や割り合いから考えて、もうたくさんのところで語られていることだと思うのですが、やはり不思議と思うことなのです。
それは「コスプレ」のことです。コスプレと言っても、怪しげな飲み屋さんで行われているコスプレとか色々あるのですが、ここで言うコスプレというのは、コミケみたいなアニメやゲームのイベントで、そのキャラクターのコスチュームを着て参加する行為です。
コスプレは、その性質上、つまりアニメやゲームの作り手側が、ユーザーのをほとんど男性として設定していることから、女性キャラは肌の露出が多くなっています。女性のコスプレイヤーは必然的に肌の露出の多いコスプレをすることになります。
ここで思うのが「なぜコミケで女性コスプレイヤーが『迷惑禁止条例』に触れるようなことをされないのか?」ということです。だってねえ、コミケにやってくる男性は仕事以外の時間をパソコンに向かい合っていることが多く、それはイコール自分の部屋でひとりで過ごす時間が多いということです。それが突如チャイナドレスやら水着やらの女性を目の前にして、思わず触ってしまうようなことはないのでしょうか?でもそういう事例は聞いたことがないし、あればコスプレは中止になると思うから、たぶんないのだと思います。
これは不思議なことですが、それはきっとコミケにやってくる男性は、アニメやゲームのキャラに萌えだからなのです。コスプレイヤーの写真を撮りまくっていても、ファインダーの向こうには「絵」を見ているんです。コスプレイヤーに「萌え」なら、きっと事件が起こります。でもそんなことが起こらないで、コスプレが行われているのは、コスプレイヤーに「萌え」なのではなくて、そのキャラクターに萌えだからです。
これは、ものすごい多次元のぎりぎりの均衡で保たれている世界です。「アニメという『二次元』に萌えな男性の実生活という『三次元』の世界。「萌えられる『二次元』の世界」。「その『二次元』を作っている製作者の『三次元』の世界」。これがそのままコスプレをしている方の女性側にも当てはまります。
これは、世界的に指示されている、日本のアニメやゲームを支える根幹だけど、どちらかというと「ひとりっこ政策」をしている中国向きな傾向ではあります。