JALウェイズ 離陸直後エンジン破損 福岡空港に引き返す 乗客ら229人無事

JALウェイズ 離陸直後エンジン破損 福岡空港に引き返す 乗客ら229人無事
十二日午後七時四十五分ごろ、福岡空港を離陸した直後のホノルル行きJALウェイズ58便DC10が、左エンジン付近から火を噴くトラブルを起こし、同空港に引き返した。その際、破損したエンジン付近の部品とみられる金属片が同空港近くの住宅街に多数落下。金属を触った子供ら五人が軽いやけどやけがをした。日航ジャンボ機墜落事故から丸二十年を迎え、群馬県上野村の追悼慰霊式で新町敏行社長が「安全運航に全力を尽くす」と言明した当日の重大トラブルに批判が強まりそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050813-00000000-san-soci&kz=soci

JAL系機の部品落下、エンジンに問題か
福岡空港周辺で12日夜、多数の金属片が落下した事故で、福岡県警は、金属片が、同空港を離陸直後、エンジン不調のため同空港に引き返したホノルル行きJALウェイズ58便(DC10型機、乗客・乗員229人)の部品であると断定、13日朝から空港周辺などで落下物の再捜索を行った。
同県警によると、落下した金属片に当たるなどして少年ら2人が負傷し、3人が病院で診察を受けた。日本航空は同日午前、記者会見し、原因として鳥などの異物を吸い込んだのではなく、エンジン自体に問題があった可能性を明らかにした。
このエンジンは1980年2月に製造され、6万599時間稼働。同社は今後、エンジン内部の調査を行い、破損場所の特定や原因の究明を進める。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050813-00000005-yom-soci

事故というのは誰に責任があり、その人にどのような刑罰を与えればいいかというだけの問題ではありません。もちろん事故が起きるのには原因があり、必ずどこかの段階で誰かがミスを犯しているはずです。今回のJALの事故では2人が負傷、3人が病院で診察を受けたという被害ですみましたが、これがもし死者が出るようなことになれば、その遺族の、何の罪もない愛する人を奪われた悲しみは計り知れないもので、誰も責任を取らないということになれば、その遺族はどうしたって納得のいかないものになるはずです。
しかし、事故で人が死ぬということは、戦争や殺人事件とは決定的に違う点があります。それは、人を殺そうと思った人が存在しないことです。だから、誰かを犯人にして、責任を取らせればそれですむという問題ではありません。それだけでは必ずまた同じ事故が繰り返されます。
大切なことは、その事故の原因を必ず見つけ出し、それを元にシステムを最初からチェックしなおし、そして、関係者だけでなくすべての人々がその事故を決して忘れないことだと思います。
今回の事故でも、原因を調べていけば、パイロットのミスなのか整備士のミスなのか飛行機を作った会社のミスなのか、はっきりしてくるのだと思います。そして、そのミスを犯した人が何らかの形で責任を取る。しかし、これだけでは何の解決にもなっていません。それは例えば頭痛を痛み止めの薬で治すようなもので、根本的なところは何も解決していません。