パラキス

パラダイス・キス』というマンガが最終回でした。大好きなマンガだったんで残念です。マンガでもドラマでも小説でもなんでも同じなんですが、好きな作品が終わってしまうのはなんか寂しいというか、独特の感情になりますよね。昔、スティーヴン・キングという人の『It』という小説を読み終わった時も同じ感情になりました。これなんか、連載ではないし、かなり長いとはいえ1週間もかからずに読んだんですよ。それなのにそういう気持ちにさせるというのはすごい作品だと思います。まさにエンターテイメントの真髄はそこにあるように思います。一時その人の本当の日常を忘れさせて、ひとつの物語の中に入れてしまうんですね。そこから出た時にこの感情が生まれるっぽいです。だから昔住んでいた街に行ったり、昔の友人と遊んだ帰りの電車に似ています。お笑いだって頑張ればそういうものもできると思うんで頑張らねばと思います。
ところでこの『パラダイス・キス』は少女マンガの「りぼん」に連載されていた『ご近所物語』というマンガの続編なんです。ぼくは『ご近所物語』も大好きで、大学の本屋に予約して買っていたんです。ぼくの行っていた大学の本屋は予約した本が入荷するとレジの後ろに、書名と本名がデ〜ンと貼りだされるんです。あれは気分がよかったです。みんなネタだと思ってたみたいなんですが、実は本気だったという点が怖いところです。