ビー玉お京

さっきテレビで南野洋子の「スケバン刑事」の再放送をやっていたのですが、そのあまりの前衛さに画面に食い入るようにして見てしまいました。
まずすごかったのがビー玉お京(相楽晴子)との対決シーン。駐車場で戦っているのですが、なぜか駐車場のど真ん中に冷蔵庫が置いてあるんです。そしてお京が投げたビー玉は冷蔵庫に当たるとぼこっとめり込むんです。完全に弾丸の威力です。南野洋子はそのビー玉をヨーヨーでよけるのですが、ヨーヨーには傷ひとつつきません。さすが警察仕様。ところがついにビー玉が南野洋子の心臓の辺りにぶつかってしまうんです。「私の勝ちだな。麻宮サキ」とお京が決め台詞。しかし南野洋子はなぜかお京がいつもかじっているりんごを取り出し、それをお京に投げて渡します。それを一瞬でヨーヨーでまっぷたつにすると中からビー玉が!「あんたの力じゃ、まだうちには勝てんぜよ」とまあ、完全に「少林サッカー」とか「燃えよピンポン」みたいな世界が展開します。
ところが突然回想シーンでは、鉄仮面をかぶせられた少女が、子供たちが遊んでいるところをうらやましそうに眺めるという、完全に和田ラジヲ的世界が炸裂。一本で二度おいしいとはまさにこのことです。腹がよじれるほど笑いました。
しかも笑いを狙ってないで「素」でやっているところがたまらないんですよ。どんなに頑張っても同じことをした場合、狙ってやるよりも素でやった方が笑えるのは明々白々です。わざとおならをする人はうっとうしいけど、荷物を持ち上げた瞬間にたまたま出てしまったおならは笑えるでしょ?これがお笑いの悲しいところです。