先見の明

にわかには信じがたい話しなんですが、千葉県内の阪神ファンの男性が「阪神優勝」の商標登録を特許庁に申請し、昨年2月に認められていたことがわかりました。男性がロゴマークを持って特許申請事務を行う東京の弁理士事務所を訪れたのは、なんと、野村・阪神が低迷していたおととしの春。「商標権を取っても無駄になるから」との周囲の説得を振り切って出願したんだそうです。そりゃたしかに新庄をピッチャーにしてみたり、和田コーチみずからバッティングボックスに立ってみたり、サッチーが捕まってみたりと、最弱お笑い路線まっしぐらの2年前の春ですから、周囲の説得も納得です。誰だって普通はそんな申請したって事務手続きの金の無駄だと思います。しかしそんな説得を強行突破してしまう、一点集中の勘の鋭さというのはどうしたら生まれるんでしょうか?理解不能です。今の阪神の強さ以上に神懸かりです。
ちなみに男性が受理された商標は「阪神優勝」の文字をあしらったもので、衣服・靴・おもちゃ・運動用具の分野で認められ、昨年5月にはタオル・布団でも出願。現在審査中になっています。昨年5月は星野監督で少し調子が上がってきた時で、阪神球団も同様の商標登録を申請したのですが「類似している」として却下されました。
つまり今年阪神が優勝したとして、衣服の商標は男性に認められているので、「優勝阪神Tシャツ」の権利は全部男性にあるんです。阪神球団が売るのを認めないと男性が言った場合、「阪神優勝Tシャツ」の売上は、制作や販売の費用を除いて男性にすべてまわることも考えられます。
今さらになって阪神球団は特許庁に意義申し立てをしているらしいですが、もう認められているものは仕方ないです。結局、最弱の時に「阪神優勝」という4文字を真剣に考えていた男性の方が、球団よりも阪神に対する「愛」が大きかったんですよ。球団はファンに支えられているんだから意義申し立てとかしないで「いつも応援してくれてありがとう」というのが筋ってもんです。
甲子園球場に大阪から行くのに使う、阪神電鉄の梅田駅は阪神デパートの地下にあるんですよ。喫茶店から1メートルくらいの高さの壁だけで電車が見えるんです。今年の連日満員の甲子園球場を見れば、電車、デパート、ロケット風船、ビール、その他、もうとんでもなくもうかっているはずですよ。
人に見てもらう商売というのはファンがいちばん大切なんだから、もういいじゃないか、と言いたいですね。

大喜利お題追加

パソコン http://jbbs.shitaraba.com/music/3421/asukadoremi.html
携帯   http://jbbs.shitaraba.com/music/3421/i/
大喜利はどなたでもお気軽にお答えください。匿名・適当なハンドルネームでもOKです。1人でいくつ答えてもかまいませんし、昔の問題に答えてもかまいません。フリーダムです。どしどしお答えお待ちしております。