関西弁

東京に住んでいる私ですが、今日電車の中で関西弁でしゃべっている人を見かけました。関西弁はテレビでタレントが使っているのをよく聞くせいか、他の方言に比べてとてもメジャーな方言のような気がします。そこで関西弁について語ってみたいと思います。


浅野ケンジ「ひとくちに関西弁言うても色々あんねんで。他人が『〜している』っていう言葉でも、大阪弁やったら『〜してやる』って言うし、京都弁やったら『〜してはる』やし、神戸弁やったら『〜しとう』って言うねん」
ましゅまろちゃん「そうなんだ。関西では『あほ』はほめ言葉だけど『ばか』は死ねって意味だって聞いたことあるけど?」
浅「まあ最近は関西にも全国の人が集まってるし、そこまでではないんやろうけど、『あほ』は可愛げがあるけど『ばか』にはトゲがある気がするのは確かやな」
飛鳥どれみ「浅野。あほ」
浅「何や!いきなり!」
飛「お前が可愛いから言ってんだよ。あほ」
ま「♪あほ〜あほ〜あほの浅野〜蚊取り線香粉にして〜ソバに振り掛け食ってみな〜」
浅「食えるか!!可愛げがある言うただけで、可愛いから言うのとはちゃうわ!」
飛「お前、ぼくたちをだまそうとしていたのか?」
浅「だましてへんやん。勝手に可愛いからあほって言うみたいに勘違いしたんやろ」
ま「もしもし、今、詐欺の被害に合いました。パトカーですぐ来てください!」
浅「通報すんなや!!お前らなめとんのか!!」
ま「なめていないでまんねん」
飛「なめておへんどす」
浅「それがなめとんのや!!だいたいやな、関西人にはそういう、えせ関西弁がいちばん腹立つねん」
ま「それはごめんなさいでんがねん」
飛「悪気があって言ったんじゃおまへんがな」
浅「あかんわお前ら…無茶苦茶や…」
飛「『おま』って何?」
ま「そうそう!私も思った。ねえ浅野、『おま』って何なの?」
浅「また訳わからんことを…。『おまへん』の『おま』か?」
ま「そう、その『おま』だよ」
浅「『おま』は『あり』や。あり・おり・はべり・いまそかりの『あり』。『おまへん』の『おま』は、『ありません』の『あり』や」
ま「ねえ、飛鳥。浅野がまた私たちのことだまそうとしてるよ」
浅「何でやねん?」
ま「あり・おり・はべりって古文じゃん。現代語の話ししてるのに」
浅「それは言葉アヤやろ。わかりやすく言おうとしただけやって」
飛「もしもし、警視庁捜査一課でしょうか?」
浅「だから通報すんなや!!」
飛「通報するよ普通。だって二重詐欺だぞ。古文でだまそうとしたうえに、どう考えても『あり』は『おま』ではなくて『お』だもん。『あり』が『おま』だったら『おまません』とか『ありへん』になっちゃうもん。だましすぎだよ。
浅「お前ら、そこまでわかっとるんやったら最初から聞くなや!!」
飛「ごめんごめん。ぼくたちが悪かったよ」
ま「うん。ごめんね浅野。お茶漬けでも食べていきなよ」
浅「…。」


というわけでこの時期、お盆で実家に帰省している人も多いかと思いますが、地元の言葉を聞いたりしゃべったりしてみて、その良さを再認識してみてはいかが?