愛の形

愛に決まった形はないのです。
それゆえ人間は、しゃべったり文章を書いたりするのに便利なように「愛」という言葉を発明したのだと思います。あてはめたのです。
このサイトを見てください。
「正気ですかーッ 正気であればなんでもできる!(しょぼーん)」さん
http://nana.cocolog-nifty.com/nana/
作者さんは愛する菜々さんのために洋服や香水を買い、菜々さんがよりきれいに見えるため、デジカメを新しいものに買い換えました。
ひとりの「女性」をここまで愛することができるなんて、作者さんは男の中の男です。菜々さんは本当の幸せものです。


でもね、ましゅまろちゃんはいつも思っています。
バーチャルって、現実世界に飛び出してきてはいけないものなんじゃないかって。お前が言うなて言われそうだけど。
江戸川乱歩の『ひとでなしの恋』という小説では、人形を愛してしまった男が、それを妻にばれてしまい、人形を壊され、自殺してしまいます。人形と心中してしまうのです。


菜々さんは明確にバーチャル側の存在です。愛されている以上、遠洋漁業南極観測隊が持っていく「道具」ではありません。
菜々さんが現実世界に実在しているのですが、この場合、どこか、作者さんがバーチャルに入っていってしまった感じがします。


アリスは不思議の国から戻ってくることができたけど、はたして作者さんがどういう結末を迎えるのか、興味がつきません。